私の姉が、甥っ子を来年保育園に入れるために見学を始めました。
私が子どもの頃は幼稚園に通っていましたが、
幼稚園とは何が違うんでしょうか?
というわけで、ご近所の幼稚園、保育園のお二方にインタビューしてきます!
管轄が違う
左:幼稚園 / 右:保育園
名前が違うことくらいしか知らないので、根本から教えていただけると助かります。
幼稚園
そうですね~、根本からだと、私達はそもそも管轄が違うんです。
管轄?
私、保育園は「厚生労働省」の管轄。
保護者が家庭で保育できない子どもたちのお世話をする、
児童福祉施設です。
子どもたちのお世話は「保育士」がします。
誰でも入れるわけではなく、条件を満たした家庭しか入れません。
詳しい条件は自治体によっても違いますが、
一般的にはこのような条件が多いですよ。
・就労
・妊娠、出産
・保護者の疾病および障害
・親族の介護および看護
・震災、風水害、火災その他の災害の復旧にあたっているとき
・求職
・就学
など
保育できない状況っていうのは、就労が真っ先に思いつきましたが、出産や就学もあてはまるんですね!
では、幼稚園は?
こちら、幼稚園は「文部科学省」の管轄になります。
教育機関にあたります。
子どもたちのお世話は「幼稚園教諭」がするんですよ。
入園するのに特に条件は必要ありません。
幼稚園は教育機関だから、就労などの条件は必要ないんですね。
預かり時間・対象年齢・保育料が違う
管轄が違うのはわかりました。
他にはどんな違いがあるんでしょうか?
たくさんありますよ。
まずは、時間。
保育時間は8時間~11時間で、
フルタイムで働いている人にも利用しやすくなっています。
幼稚園は、4時間であることが多いです。
お昼ご飯を食べて、少ししたら帰りの時間になります。
ただ、幼稚園によっては、延長料金はかかりますが、
預かり保育をおこなっているところもありますよ。
なるほど。
それなら働いていても安心ですね。
あとは、預けられる子どもの対象年齢も違います。
保育園は、0歳の赤ちゃんから、就学前の子どもまでが対象で、
幼稚園は、4月の時点で満3歳から、就学前の子どもが対象になります。
そうなると、保育料も変わってくるんでしょうか?
幼児教育・保育無償化によって3歳以上は0円(給食費や教材費などの実費は除く)
ですが、それまでの0~2歳までは保育料はかかりますね。
保育園は、所得によって保育料が変わってくるからみんな同じではないんです。
所得が高い世帯ほど、保育料も上がります。
幼稚園は所得に関係なく、料金は同じです。
こちらも幼児教育・保育無償化によって月額25,700円までは
無償になります。
これまた実費は別ですけどね。
(2024年9月現在)
保育園は所得によって料金が変わるんですね!
どちらを選ぶべき?
共働きでもあえて幼稚園を選ぶ家庭もありますが、それはどういった理由なんでしょうか?
考えられる理由としては、このようなものが挙げられます。
・保育園に空きがなかったから
- 保育園に入れる条件を満たしていても、
条件によって点数(例えば就労なら、就労時間)が変わるので、
点数が低い人は入れないことがあります。
その場合は預かり保育を利用しながら働くことになります。
・魅力的な教育内容の幼稚園があったから
- 英語教育や音楽の授業など、その幼稚園ならではのカリキュラムがあります。
保育園に入れるために「保活」って言葉があるくらい、大変そう……。
子どもに受けさせたいカリキュラムがある場合、幼稚園という選択肢もあるんですね。
就労などの条件を満たしていない場合は幼稚園一択になりますが、
条件を満たしている場合はどちらも選べますね。
どちらが良いかというのは、その家庭に合っているほうなので一概に言えませんが、
働き方や園でのカリキュラムを見て、決めると良いですね。
まとめ
管轄 | 預かり時間 | 対象年齢 | 保育料 | |
幼稚園 | 文部科学省 | 8~11時間 | 0歳~就学前の子ども | 0~2歳は所得に応じて変動 3歳以降は0円 |
保育園 | 厚生労働省 | 4時間 | 3歳~就学前の子ども | 一律 (月額25,700円までは無償) |
違いがわかって良かった~!
スムーズな園選びができると良いですね。
保育園
気になる園があれば、まずは見学してみるところから始めてみてください!
ありがとうございました!