
11月になると、神社へ七五三に訪れる家族連れをよく見かけます。
男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳にお祝いするのが一般的ですが、満年齢か数え年、どちらでお祝いするか悩む人も多いそうです。
満年齢と数え年の違いは何でしょうか?


というわけで、満年齢と数え年の違いをインタビューしてきます!
満年齢と数え年の基本的な違い

左:満年齢 / 右:数え年

まず、満年齢と数え年について、基本的なことから教えてくださいますか?
0と1という数字が重要になってくるんでしょうか。

そうじゃの。
よく知られている通り、満年齢は、生まれた日が0歳で、誕生日を迎えて1歳になるのじゃ。
厳密に言うと誕生日前日の24時だがのう。

数え年は、生まれた年を1歳として、翌年の元旦にみんな一斉に歳をとるというものなんじゃよ。
明治維新までは、元旦に年神様(歳神様)からその1年を生きる霊力、魂をいただくという考え方だったのじゃ。

ということは、12/31に生まれた赤ちゃんは、翌日である元旦、もう2歳になってしまいますね。

そうなるのぉ。
数え年の計算方法

数え年の計算は、どのようにするのが良いでしょうか?

計算方法というと難しく考えるかもしれんけど、シンプルにこう覚えておくと良いぞよ。

シンプルで覚えやすいですね!
七五三や還暦のお祝いは数え年?

日常的に書くような書類は満年齢が一般的だとは思いますが、七五三や還暦のお祝いなどは、数え年を使うことが多いのでしょうか?

そうとも言えるし、言えないとも言える。
まず、七五三に関しては、以前は数え年でお祝いすることが多かったが、今はどちらでも良いらしいの。
数え年の3歳の場合、満年齢だと1歳か2歳じゃろ?
3歳でも着物を着せたり撮影したり、神社でご祈祷してもらう間じっとしているのは大変なのに、もっと小さい1歳・2歳はもっと難しいという昨今の事情があるんじゃ。

たしかに……。

だから今は満年齢でお祝いすることが多いけれども、他の兄弟と同じタイミングで撮影したい場合などは数え年でのお祝いもあるそうじゃ。

還暦も、以前は数え年でお祝いすることが多かったけれど、今は満年齢が多いようじゃ。
数え年だと61歳が還暦のお祝いになるから、これも実年齢だと59歳だったり60才だったりバラつきが出るんでな。

大事なのはお祝いする気持ちなんですね!
厄年は数え年

お祝いごとは数え年でも満年齢でも良いということがわかりました。
逆に、厄年はどうでしょうか?

厄年は、伝統的な陰陽道の影響で、数え年で数えるのが一般的じゃな。
特定の年齢に災厄が訪れやすいとされる厄年は、その年齢を数え年で考えることで、より正確に陰陽道の教えに従おうとする習慣が残ったと言われておる。

なるほど!忘れないように気を付けないといけないですね。
まとめ
1歳になる日 | 七五三、還暦 | 厄年 | |
満年齢 | 生まれた1年後の誕生日 | どちらでも可 | ー |
数え年 | 生まれた翌年の元旦 | どちらでも可 | 数え年でお祓い |

違いがわかって良かった~!
お祝い事や行事のときに参考にします。

数え年
お祝いは数字にとらわれず、気持ちを大事にするのじゃぞ。

ありがとうございました!