もう秋から冬へと季節が変わりそうですが、秋は堪能できましたか?
秋の楽しみの一つに「芸術の秋」がありますが、私は絵画鑑賞を行いました。
あれ?鑑賞か観賞、どっちが正しいのか気になってきました。
というわけで、美術館に行ってインタビューしてきます!
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「鑑賞」と「観賞」の違い
上:鑑賞 / 下:観賞
さっそくですが、「鑑賞」と「観賞」の違いについて教えてください。
混乱しそうです……。
使い方には微妙な違いがあるんです。
まず、一般的に「鑑賞」と「観賞」は両方とも「見ること」に関係していますが、その対象や意味合いが異なります。
対象や意味合い?
簡単に言うと、「鑑賞」は感覚的に楽しむことを重視し、
「観賞」は視覚的に楽しむ傾向があります。
なんだかどちらも抽象的ですね。
具体的にもう少し詳しく教えてもらえますか?
「鑑賞」という言葉は、主に美術や音楽、映画などの芸術作品を深く味わったり、感情的に楽しんだりする時に使われます。
ということは、美術館での絵画「鑑賞」もそうですか?
はい。絵画「鑑賞」は、美術館で絵画を単に見るだけでなく、その作品を絵画を見て、その色や構図、表現を感じ取ることが強調されますからね。
「観賞」の方は、「観察」の「観」が使われているように、「観察を通じての楽しみ」が含まれることが多いです。
例えば、花を「観賞する」と言うとき、花がどう咲いているか、色や形を観察することが中心になります。
もちろん、美しさを楽しむこともありますが、やや客観的で観察的なニュアンスが強いんです。
小学校の夏休みの宿題の定番、アサガオの「観察」を思い出しました。
それは植物「観賞」だったんですね。
「鑑賞」と「観賞」の共通点
さきほどまでの話をまとめると、「鑑賞」は感覚的・主観的な楽しみが強く、「観賞」は観察的で、場合によっては学びや評価も含まれるという感じですね。
でも、実際にはどちらも「楽しむ」という意味があるんですよね?
そうですね。
どちらも「楽しむ」という基本的な意味は共通していますが、その楽しみ方に違いがあるんですよ。
たとえば、映画を「鑑賞する」と言った場合、それは感動したり、ストーリーを深く味わったりすることが含まれます。
一方、「観賞する」映画は、内容や映像美を冷静に評価したり、学んだりするニュアンスが強いんです。
同じ映画カン賞でもそんな違いがあるんですね!
私が思うに、もう一つの違いは「観賞」の方が、少し学術的または形式的な場面で使われやすい点です。
たとえば、冒頭で挙がった植物の「観賞」は、単に美しさを楽しむのではなく、その成長過程や生態などに興味を持って観察することも含まれます。
また、クラシック音楽の「観賞」も、その技術的な部分や構成を理解しようという意味合いがあります。
日常会話での違い
では、芸術作品に対して感情的に向き合う場合には「鑑賞」、自然や学問的な対象に対しては「観賞」を使うことが多いということですね?
基本的にはそうです。
ただ、日常会話では両者が混同されることもあります。
さきほどの「映画の鑑賞」に関して言えば、その映画を観て感情的に響いたり、芸術的な深さを感じたりすることがメインです。
ちなみに、映画館のサイトには「鑑賞」が使われていました。
でも、「映画の観賞」という表現が使われる場合、評価や分析、または「映画を観る」という行為自体に対して使われることが多いんです。
なんとなくその微妙な違いが分かってきました。
でも、どちらも「見ること」に関係しているし、日常会話ではあまり気にせず使うことが多いんですね。
たしかに、日常的にはその違いを意識せずに使うことがほとんどです。
特に「観賞」の方は、感覚的に楽しむというよりも、やや形式的・学問的な意味合いが強くなることが多いので、少し注意が必要です。
観賞
でも、どちらもその「美しさ」や「価値」を感じ取るという行為が共通しているので、結局はどちらの言葉も状況に応じて適切に使うことが大切ですね。
まとめ
対象 | 楽しみ方 | |
鑑賞 | 芸術、文化的なもの | 心 |
観賞 | 自然、視覚的なもの | 目 |
違いがわかって良かった~!
どちらの言葉も、対象や楽しみ方によって使い分けるとより正確に伝わるんですね。
観賞
あまり気構えすぎると息がつまっちゃうので、リラックスして鑑賞・観賞してくださいね。
ありがとうございました!