10月に入り、お店や街の装飾も、一気にハロウィンに関連するものが増えましたね。
日本では、コスプレをしたり、かぼちゃスイーツを楽しんだりという、ちょっとしたお祭りのような扱いですが、実際はどのような行事なのでしょうか?
「死者の霊に関する行事」というなんとなくの知識はありますが、日本のお盆とはどう違うのでしょうか?
せっかくなので、ハロウィンとお盆と違いをインタビューしようと思います!
ハロウィンの役割
左:ハロウィン / 右:お盆
さっそくですが、お二人の違いを教えていただけますか?
やぁやぁ!まっかせて~。
拙者で良ければお話いたしまする。
(キャラが正反対!?)
10月31日、ハロウィンは、この世とあの世の境目がなくなって、ご先祖様の魂が現世に戻ってくると言われているよ。
でも、良い霊だけじゃなくて、悪霊も現れてしまうこともあるよ!
僕のようなかぼちゃをくり抜いて作ったものを「ジャック・オー・ランタン」というのは有名だよね。
これは悪霊を追い払うために作られたんだ。
ひゃっ!
ジャック・オー・ランタンもそうだけど、仮装にも意味があるのは知ってる?
悪霊に悪さをされたり、子どもがさらわれたりといったことから守るために、モンスターに仮装して、「なんだ、仲間か」と思ってもらうためなんだ~。
気がつかない悪霊がなんだか可愛らしく思えてきました。
お盆の役割
お盆は、ご先祖様をお迎えしておもてなしする行事でござる。
キュウリや拙者のようなナスは、よく見られる光景であろう。
足みたいなものがついていますよね。それは何のためですか?
キュウリは馬、ナスは牛を表しているのでござる。
キュウリの馬で早くこの世に来て、ナスの牛でゆっくりあの世に戻っていくという意味が込められているのでござる。
そういう意味だったんですね。
さらに、目印になるように、ご先祖様をお迎えするときには「迎え火」、あの世にお見送りするときは「送り火」を焚くという風習があるのでござる。
悪霊も来るかもしれないハロウィンと違って、来るのはご先祖様だけなんですね。
共通点
共通点はありますか?
共通点はねぇ~、大前提の「死者の霊が現世に戻ってくる」ということだね。
だから、家族や親戚で集まってご先祖様を供養するというのは似ているね。
あと似ているのは、ジャック・オー・ランタンはかぼちゃ、馬や牛をキュウリやナスというように野菜を使って何か作るというところかな。
あとは、死生観であろうか?
死者の霊が現世に戻ってくるというのは、日本の輪廻転生にも通じるものがあると考えておりまする。
そうだね。
元々ハロウィンは、古代ケルト人の「サウィン祭」というものが起源なんだけど、ケルト人の間で「霊魂は不滅」と信じられていたから、サウィン祭で霊のおもてなしをしていたんだって。
なるほど。戻ってきたご先祖様の霊を供養したいという気持ちは同じなんですね。
まとめ
現世に来る霊 | 霊への対応 | |
ハロウィン | ご先祖様、悪霊 | ご先祖様→おもてなし 悪霊→追い払う |
お盆 | ご先祖様 | おもてなし |
違いがわかって良かった~!
これでハロウィンを迎えられそうです。
ハッピーハロウィン!
ありがとうございました!