
欧米での春のイベントの一つ、イースター(復活祭)。
日本でも浸透してきましたが、いまいちどういうものなのかよくわかりません。
秋には「感謝祭」と呼ばれるイベントもありますが、何が違うのでしょうか?
イースターと感謝祭の違いってなんでしょうか?


というわけで、両者の違いをインタビューしてきます!
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イースターと感謝祭の違い

左:イースター(イメージ:イースターエッグとうさぎ) / 右:感謝祭(イメージ:七面鳥の丸焼き)

さっそくですが、イースターと感謝祭の違いについて教えていただけますか?

イースターは、キリスト教の大事な祝日なんだよ。
イエス・キリストが亡くなったあと、3日後に復活したことをお祝いするの。
だから「復活祭」とも呼ばれているよ。

じゃあ宗教的な意味合いが強いんですね。

あとね、「Eoster(エオストレ)」っていう古代ゲルマン神話の春の女神の名前にちなんで、春の訪れを祝う意味もあるんだ。

キリストの復活だけでなく、春の女神の名前にちなんでいるだなんて、命の芽吹きを感じられますね!
では、感謝祭はどのような行事でしょうか?

感謝祭(サンクスギビングデー)っちゅうのはな、イギリスからアメリカに移り住んだ人たちが、先住民に助けられて最初の収穫を迎えたのを祝ったのが始まりなんだべ。
先住民への感謝を伝えるための祝宴が起源と言われておるぞ。

歴史的な背景があるんですね。
どのようにして過ごすんでしょうか?

秋にみんなで集まって、ごちそうを食べながら収穫の恵みに「ありがとう」って言うのが感謝祭の過ごし方よ。
宗教色は薄めだけど、家族のつながりを大切にするあったかい日だべな。
それぞれの時期の違い

イースターや感謝祭のおこなわれる時期は毎年決まっているんでしょうか?

ちょっとややこしいんだけど、春分のあと、最初の満月の次の日曜日がイースターになるの。
だから毎年、3月後半から4月のどこかになるんだ。
今年、2025年は4月20日だよ。

へぇ~!毎年違うなんて、知りませんでした。
あ、でも言われてみれば3月のイメージも4月のイメージもありました。
そういうことだったんですね。

感謝祭は、アメリカでは11月の第4木曜日(カナダでは10月の第2月曜日)なんだな。
当初は11月の最終木曜日だったんじゃが、ショッピングの時期を早めるために第4木曜日になったっていう大人の事情があるとか。

なるほど!
それぞれの象徴の違い

イースターを象徴するものとして、カラフルな卵とか、うさぎのイメージがありますけど、それってどういう意味なんですか?

卵は「命のはじまり」の象徴、うさぎは「たくさん子どもを産む=繁栄」のシンボルなんだよ!
だから、イースターには卵を隠したり、探したりする「エッグハント」っていう遊びもあるんだ。

それで卵とうさぎが象徴的なんですね。
感謝祭と言えば、七面鳥の丸焼きのイメージがありますが、ほかにはありますか?

そう!七面鳥の丸焼きは広く知れ渡っておるの。
七面鳥以外だとパンプキンパイやマッシュポテト、クランベリーソースも定番だべ。
食べものは秋の実りがぎっしり詰まっとる。

わぁ~聞いているだけでお腹が空いてきました!

パンプキンと聞くと真っ先にハロウィンが連想されがちじゃが、感謝祭でも象徴的な食べ物の一つなんだな。
まとめ
意味 | 起源 | 時期 | 祝い方 | |
イースター | イエス・キリストの復活のお祝い 春の訪れのお祝い | キリスト教 | 春分のあとの最初の満月の次の日曜日 | イースターエッグ(卵)を探す |
感謝祭 | 収穫への感謝 | 歴史的な出来事 | 11月の第4木曜日(アメリカの場合) | 家族で集まり、七面鳥やパンプキンパイなどを食べる |

違いがわかって良かった~!
どちらも意味のある行事なんですね。

七面鳥
命の喜びや恵みに感謝するのって大事なことだね!

ありがとうございました!